どうあがいても煮物は崩れる

基本的に分量は無視するスタイル。淡々と吐き出して整頓。

我々夫婦の馴れ初め話:

オッス!オラ煮くずれ!
早速読者登録とかブックマークされててえれぇ驚れぇたぜ!
あ、DB超が3月で終わるそうですね。
代わりにゲゲゲの鬼太郎第6期がやるそうですが、え、目玉のおやじが野沢さん……だと……?
いい加減休ませてやろうぜ。


さて、色々書きたい事はあるんですが、とりあえずリクエスト頂いたものからぼちぼちと。
今回は我々夫婦の馴れ初めについて書くよ!長いよ!


●登場人物
豚肉(夫):東京出身、フットボールアワーの岩尾さんと大西ライオンさんを足したような顔
煮くずれ(私):田舎育ちの地味眼鏡オタク女、当時ブラック企業勤め。


1:出会いはまさかの●●●●

えー、皆さん、配偶者の方とはどこで知り合いましたか?
職場とか学校とか、友人の紹介とか合コンとか、まぁ色々あるかと思います。

私達夫婦の出会いのきっかけですが、

ゲームセンター

です。

これ明かすと大抵の人に「は?」と聞き返されます。
でもゲーセンって、今やヤンキーのたまり場ではなく、ろうにゃくにゃんにょ老若男女の憩いの場。
私達夫婦もそれぞれお堅い?仕事をしながら、退勤後にちまちま遊んでおりました。


ちなみに何のゲームかはちょっとボカさせて下さいねー
普段のツイート見てらっしゃる方からしたら、多分推測はつくかと思いますがw
100円1プレイ15分、1000円あれば2時間弱もつゲームなんでお財布にもありがたかったんです。
このゲームにはまって以降、他のゲームの100円の融ける速さに慣れなくてしんどかった。

2:ライバルから飯食い仲間。当時はタイプじゃなかった

夫の存在を知ったのは、そのゲームの「店内ランキング」。
その頃、ランキングのトップにいた私(単に金をつぎ込んでいただけとも言える)でしたが、
ある頃から、自分としょっちゅう順位が入れ替わるようにトップに表示されるプレイヤーがいました。

それが夫でした。

しかもプレイヤーネームが、三国志に出てくる人物の中でもなかなか渋い人物のもの。
普通なら呂布とか趙雲とか曹操とか関羽とか諸葛亮とかつけるだろうところを、敢えてそれか!渋いな!何だこいつ!
くっそー絶対首位は譲らねえぞぐぬぬぬぬぬぬ、と密かにライバル心を燃やしていたのです。


ちなみに夫曰く、同じくランキングを見てて私の存在は知っていたと。
「何だこの変な名前」
とずっと認識していたそうです。
女性プレイヤーと気づいたとき、かなり衝撃だったそうで。
プレイヤーネームは伏せますが、同じ地域のほとんどのプレイヤーが「屈強な男性」を想像していたぐらいのセンスですw



そしてある日、自分のゲーム用ブログに夫からコメントが付きました。
よりによってゲーム戦績の記事じゃなくて、私の信玄餅の食べ方に対するこだわり記事に。


なんでその記事なんだよ!こう、ほら、戦績に触れてくれよ「実力は認めるがトップは譲らねえよ」的なコメントかましてくれよおおおお!なんだよ余裕ぶっかましかよ!ちっくしょー!
とモニターの前でよくわからん憤慨をしてました。


それがきっかけで話すようになり、対戦するようになり、「腹減りましたねー」って近くのラーメン屋に行ったりするお友達になりました。
この時点で異性としては全く意識してませんでした。だって全然タイプじゃなかったもの。


私のタイプはスーツと眼鏡の似合う細身の男性。目の前のライバルは小太りなフットボールアワー岩尾さん。
あくまでゲーム仲間、の一人でした。



3:どこに惚れたのか?


じゃあ何故結婚するまでに至ったのかって?


当時やってたそのゲーム界隈、男女比が9:1の世界でして。
田舎のもっさい地味眼鏡オタク女でも、下心を隠さずに「女」として自分を見てくるプレイヤーも数名居ました。


そりゃそうだ、言葉は悪いが異性との接点があまりないオタク男性にとって、
店舗大会とかオフ会で数少ない女性プレイヤーがいたら狙いたくもなるもんです。あわよくば、と考えても仕方ない。
でも私はそれが何か居心地悪かったんです。いわゆるマンスプレイニングといいますか。

「女の子だからハンデつけようか」とか「この辺は出来て当然でしょ」とか
挙句の果てに「2人でカラオケ行きませんか」「2人で遠征(別の県へプレイしに行く事)しませんか」などなど……


うるせえ!女だからってそういう態度取るな!!!!


と鼻息荒くフンガフンガと追い返してたこの頃、豚肉さん(夫)だけは一切私にそういう扱いをしなかったんです。


例え自分がミスをしてもあげつらってネタにする事もしないし笑わない。
むしろ私の得意な部分を褒めてくれたり、認めてくれる。目線が常にフラット。
飯食い仲間ではありましたが、「僕と二人で行くのが嫌じゃなければ」と毎度確認してくる。


あと、戦国時代とか城巡りが好きですよーという話をしたら、当時流行っていた「あ~いわゆる歴女?BASARAとか無双とか流行ってるしね~」という揶揄をする事もなく、
「おお!いいですね、僕も戦国時代好きなんで今度漫画貸します、オススメです!」といって漫画の貸し借りが開始。
それが「センゴクkc.kodansha.co.jp
でした。

今でもこの漫画、我が家の棚の一角を占めています。


何となくこの頃から「この人と話してたりご飯食べてると楽しいなあ」と思う事が増えた気がします。
ゲーセンに現れない日は何となく自分もプレイを早めに切り上げて帰ったりとかね。


4:想いよ届け!ここ牛丼屋だけどな!

胸が狂おしくなるほどの「好き」という気持ちではなくても、「一緒にいたら楽しいなあ」という気持ちはあったこの頃、
豚肉さんが実は転勤族で、次の春で遠くに異動になるかもしれないという話を明かされました。


この時「遠く離れたらもう会う事は無いんだろうな」とふと考え、「えーなんかそれ嫌だなあ」とモヤッと思ったのです。
しかしこの気持ちについて相談できる相手もおらず、悶々と考える事1ヶ月……
そんな時、豚肉さんから「もしかしたらそろそろ辞令が出るかもしれないんです」と言われ、決心がつきました。


よーし伝えるぞ!相手にとっては迷惑かもしれんけど、山奥の赴任先にこんな田舎娘がいたなあと思い出してくれたらいいな、ぐらいの気持ちでした。
そしてゲーセン帰りに一緒に夕飯を食べた冬の夜、駐車場で思い切って伝えてみました。


何と相手からも「実は自分も……」という返事が返ってきた時は正直びっくりでした。
いやいやあなたのその人柄とスペックならいくらでも地元(東京)や職場で女の子選べるじゃん、と思ったんですが、
「こんなに見てて面白い女の人、多分二度と出会えないと思って」という最高の褒め言葉を頂きました。
てか観察対象かよ……


そんな愛の告白をした場所ってのが

すき家の駐車場なんだけどなwwwww


ちなみにプロポーズは焼けた肉の匂い立ち込めるステーキチェーン店だったよ。ここでも肉か。
しかも私その時すごい白飯かっこんでたわ。
ロマンチックなんて知らねえよ、冬。

5:そして結婚へ

では結婚前提に付き合いましょう、となると相手の両親にも挨拶しに行くわけですよ。
都内の郊外、立派なお家に住む立派な職業のお父様と家を堅実に守るお母様……
ゲーセンで出会ったもっさい田舎娘が結婚相手です、なんて来たらどんな反応をされるやら、ガクブル……
そんな感じで夫実家を訪れ御挨拶。

夫の両親の反応は


「ああー本当にいいんですか?うちの息子でいいんですか?真面目だけど転勤族だし女の子とも縁遠くて、20回ぐらい見合いの場を設けてやらないと絶対結婚出来ないと思ってたんですよ本当にいいんですか??ドッキリ番組じゃないよね?信じても大丈夫??」


という感じでした。
ゲーセンで出会った、という話もさらっと流され、「いやもう息子と結婚してくれるなら!なんだって!構わない!!!!」という反応で。


ちなみに今でも夫両親、私の事を「煮くずれさんはうちに舞い降りた女神だから~」と表現します。そろそろやめてお義父さんお義母さん……



私の両親の反応は「は?東京出身の転勤族?絶対ダメだ許さん!別れて地元の人と結婚しろ」と頑なな態度。


でも一度相手を連れてきなさい、と言われたので夫に引き合わせたらコロッと手のひらを返しました。
夫の職業や出身大学も関係してたんでしょうが(田舎民にありがち)、
夫が帰宅したあと「今どき珍しいぐらい人の良い真面目な男性じゃないか、お前がついていきたいなら仕方ない、許す」と許可してくれまして。


その後親族会議を数回経て、ようやく結婚する許可が下りました。色々条件はつきましたが、あーそんなもんしらね(鼻ホジ)
最終的な決め手になったのは「夫に直に会って話す機会をとって貰った」でしたけどね!それぐらい人柄がいいんだ。
(親族会議云々については古い家なんでその辺がちとうるさい)


結婚式は私はやりたくない派でしたが、互いに長男長女だったので一応やりました。むしろ夫がやりたがった。
正直写真だけにして、この費用を今後の転勤費用に回したかったんだ……

結婚式で必ず触れられる「2人の馴れ初め」については「共通の趣味」という便利な言葉で濁してもらいました☆

事情を知っている友人達は苦笑してたっけな。



馴れ初めはゲーセンなので未だに2人してゲーム大好きです。今楽しみにしているのは真三國無双8の発売。
夫が常にスマホゲーしてる点にはちと不満を感じる事もありますが、2人で家ゲーやってあーでもないこーでもないと言えるのは楽しいです。


転勤生活も、正直地元を離れた事で私は気持ちの面でかなり自由になれましたし、
夫も旅行好きだという事もあって、全国あちこち行けるというプラスの面を見るようにして過ごしています。


子供が生まれたという事もあり、転勤生活にもややしんどさを感じたりはしますけれども、
まあ夫となら何とかやっていけるだろう、という思考にさせてくれたのは本当にありがたい。


こうして馴れ初めを思い出しながら書きましたが、そうか、もう出会って10年経ってるんだなー
ちょっとびっくりした。