どうあがいても煮物は崩れる

基本的に分量は無視するスタイル。淡々と吐き出して整頓。

きょうだいがいた方が良いと聞くと肚の底で渦巻く感情

こんばんは、煮くずれです。

寒波のお陰で比較的あったかいはずのこの地域にも雪が舞い、気温は0度、手足が冷えてもう動きたくありません。

子供は果てしなく走り続けてるがな!どこから出るんだその元気。

 

今日もつらつら書くだよ〜

 

子供を産んだ人の大半が遭遇するであろう、第三者から貰うクソバイス有りがたいお言葉

 

「2人目(3人目)は?きょうだいはいた方がいいわよ~」

 

この言葉を言われると毎度私はこんな表情になります。

 

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みんな大好きチベットスナギツネちゃん!

 

 

うちは1人目を授かるまでにそれなりの苦労をしましたし、

本当はもっと子供が欲しいけど、経済的事情や実家&夫の助けが得にくいなどの

何かしらの事情で踏ん切りがつかない家庭も多いかもしれません。

 

「きょうだいがいた方がいい」というアドバイスをする側は悪気はなくても、

受け取る側は好意的に受け取りにくいんじゃないかと思っています。

そして、そういうアドバイスをしてくる人って、きょうだい仲や家族仲が良かったりするんだろうな……と思ってしまう私は毒親育ち。

今日はきょうだい関係についてつらつら。

 

 

 

●きょうだい間で差をつけるとこうなるよ

 

私には弟がいます。

弟が小学校に上がるまではまあまあ仲が良かったと記憶していますが、弟が就学してからは明らかに暴君と化したので弟とはかなり険悪な仲になりました。

 

弟の暴君化の理由→両親および祖父母からの「長男厚遇」。

 

長男だから多少のわがままは許される。

長男だから習い事などにお金がかかっても仕方ない。

長男だからたとえ姉がいても優先。

 

小学生になって以降、親族の集まりや両親のそういった対応を受けた結果、

弟は家の中で「姉=見下しても良い存在」と考えるようになっていきました。

 

私はクリスマスプレゼントを小3を最後に止められました。

 小4からは、当時小2の弟と抱き合わせ。頼むものは大抵ゲーム。

抱き合わせとはいえ、弟のやりたいゲームが優先され、私がスーファミの電源を入ようものなら「それは俺のだ!姉ちゃんは触るな!」と叩いてくる。

毎日のように喧嘩でした。

 

両親からは「うちでは●(弟)が優先なの。あんたはお姉ちゃんだから我慢しなさい」

 

はい出た!

「姉(or兄)だから我慢しなさい」

 

私が望んで姉になったわけではないのに。

親の勝手で子供を増やしただけなのに。

 

私は中学生になった頃から、弟とほとんど口をきかなくなりました。

かれこれ20年以上、弟と1分以上の会話をしたことがありません。

 

弟はいわゆるリア充」「陽の当たる道を歩く側の人間」です。

我が家の家系からは突然変異レベルの、ジャニーズにいそうな容姿と抜群の運動神経、友達も多く、もちろん異性からもモテモテ。彼女が途絶えた事はなく、2,3ヶ月おきに違う子を我が家に連れ込んでました。

そして親からは勉強も強制されず、好きなように物を与えられて育ちました。

 

小中学生の頃はスポーツに打ち込んでいましたが、高校になると「ギャル男」に変貌。  

同じようなタイプの子達と付き合い始め、万引きに無免許バイクは当たり前。いや当たり前であってはいけません、正直私としては弟がこんな人間のクズになった事に軽蔑すらしてました。

私の部屋から勝手にCDや本やゲームを持ち出して売ったり友達にあげてしまったり、バッグからお金を盗むことも日常茶飯事。

糞オブ糞ですね。何でこいつ生きてんの?ってぐらい嫌いでした。

顔が良くて長男なら何でも許されるのか。

 

からしたら「俺は姉ちゃんみたいに勉強だけで終わりたくねえもん、人生楽しくねえじゃん」という主張。

 

さてうちの親はどう対応してたかといいますと、

 

「次からは気を付けるように」

この一言で毎度おしまい。

 

(゚д゚ )ポカーン

 

その一言でヤンキーが更生するなら成人式が荒れることなんてないんですけどね!

親すら脅威に感じなくなった弟、相変わらず反省の色なし。

高校3年生になって早々、とうとう学校側から「このままだと退学措置ですよ」と警告される。

 

流石に親も祖父母も焦ったんでしょうね、金髪の弟の髪を丸坊主にし、本家の仏壇の前で弟を正座させて説教2時間コース。

そして弟は一応更生しました。

 

そんな弟、高3の夏に突然「俺、大学に行きたい」と宣言。

そこで親がとった行動は

 

「家庭教師代に月10万つぎ込む」

 

ちなみに私の実家、中の上ぐらいの家庭でしたが、さすがに月10万の教育費を払えるほど優雅じゃありません。そのはずでした。

 

なぜなら長女の私が大学受験の際、「私立は駄目だ、地元国公立にしろ、私立に行きたければ六大学かマーチクラスに行け」と言い張り、実際にその中の2つに願書を出し受験票を受け取ったところ、受験3日前に「ごめん間違えて捨てた、でもうちは私立に行かせる余裕がないから地元国立に行ってくれ」と頼んできたんですよ。

 

金が無いから地元大学に行けと。それしか選択肢が残されなかった。

浪人するならお前もバイトして予備校代を出せ、浪人するならT大K大レベルに行け

。そんな要求です。

 

更に、中3の時に塾に行きたいって頼んだ時も「うちはお金が無いから、●●高校にしなさい、あそこは予備校と提携していて補習が充実しているから」と言われそこに進学。

 

それなのに弟にはあっさり月10万。

この瞬間、何か自分の中で糸が切れました。

 

結局弟は、先生の温情で都内の「誰でも入れる私立大」に推薦をしてもらい入学を決めました。

入学金や1年次の学費だけで私の大学4年分の学費の大半が賄える金額でした。

更には寮や下宿は嫌だといい、6畳1K月8万の部屋に住む。

親はそれすらポンと出しました。

お金が無い、なんて嘘だったんです。

本当は「娘にかける金なんてない」が正解でした。

 

この金のかけられ方の違いもあって、大人になってからますます弟とは没交渉

弟は「姉ちゃんに金をかけないのは女だからしょうがない」という認識でした。

 

家でも会話をしない、帰省しても会話をしない、都内に弟を迎えに行けと親に言われ車でしぶしぶ行き、帰りの車で2時間半耐久無言大会です。中央道を走るのは苦痛ではありませんでしたが、2時間半無言はきつかった。談合坂SAでおいて来れば良かった。

 

私は「娘だから金をかけてもらえなくても仕方ない」と割り切れるほど大人でもないし従順な田舎娘ではありませんでした。誰が納得するかボケェ。

 

●厚遇された方もまた親の毒に気づく

さてそんな弟、都内に出たものの親と密約でもあったのか、はたまた長男教の呪いのためか、大学卒業後は地元企業に就職。

私からすれば「せっかく都内に出られたのにみすみす戻ってくるとは馬鹿め……」という気持ちでいっぱいでした。

当時の私、県外就職のもくろみも失敗し、地元ブラック企業の絶賛社畜中。その会社で都心か名古屋転勤の辞令が貰えるように頑張ってました。

 

地元企業で揉まれつつも怒られ慣れてない甘ちゃんな弟、会社の人に怒られて1ヶ月出社拒否とかもやらかしましたが、その後メンタルも鍛えられ、素敵な女性と知り合い結婚。ようやく落ち着いた人生を送り始めます。

 

そして弟嫁(義妹)ちゃん経由で、少しずつ弟の本音を知るようになりました。

 

・うちの親が人格的におかしいこと

 

・自分だけ優遇されて当たり前と思っていたが、それは自分のためにならなかった事

 

・姉が親と仲が悪いのは、姉の性格がねじ曲がっているかと思っていたが、実際はそうではなかった事

 

・本当はもっと姉と仲良くしてみたかったけど、そうすると親に怒られると思っていたし、オタクっぽくなりそうだったから嫌だった

 

・姉がよその人と結婚した事で、親の介護義務が自分にのしかかってくるのは嫌だ

 

だそうでして。

 

おう、寝言は寝て言えや

 

これがまさに私の感想です。

これだけ親に金をかけてもらったのに、介護は嫌だ親と暮らすのは嫌だって、恩知らずですねー。

弟嫁さんには、「親と同居しなくてもいい、介護が必要になったら親が専用貯金してるからそれふんだんに使って。弟が糞だと思ったらさっさと離婚しな」と伝えてます。

 

私は弟を助ける気は全くありません。

親からも弟からも思いやられなかった娘がなぜ快く、介護など手を貸すと思うのでしょう、血がつながってるから?嫌なこった。

娘だから手伝いに来いと?片道何百キロを走って?どんな幻想だ。

ファイナルファンタジーすらもはや幻想っぽくないというのに。

 

親がためこんだ金で外部サービスを存分にお使いなさい。

それで十分。

 

そして親もまた、あれだけ金と愛情をかけた息子から「あ?親?めんどくせ」って態度を取られてて惨めなものです。

親ももう長い事、弟と会話をしてないと言います。

あれだけ優先して可愛がったのにねー。馬鹿だねー。

 

●血縁よりも他者との縁が大事

私は家族やきょうだい仲には恵まれませんでしたが、幸い地元やこれまでの転勤先で何人かの素晴らしい友人と巡り合えました。

更にはtwitterでも励まし合えるママさんたち、戦友とも呼べる人達とも出会えました。

 

この先大事にしていかねばならないのは、足元に絡みつく錆びた「血縁」という鎖ではなく、これまでも、そしてこれからも繋がっていく新しい糸だと思っています。

実際、ここ15年ほど自分を主に助けて支えてくれたのは家族よりも友人達でした。

 

 

 息子は一人っ子予定ですから、きょうだいで支え合うという事は出来ません。

いざという助け合える家族は私達夫婦と夫側の両親ぐらいだと思っています。

 

だから今から、多くの友人が出来るように「思いやり」「コミュニケーション力」を身に付けるべく日々淡々と見守りながらも躾け中です。

今住んでいる土地、これから住む土地、そこで出会う人との縁を大事にして、何かあった時に自分が相手を助ける、相手から手を差し伸べて貰うような子供になればいいな。

願うのはそれだけです。

 

 

とりあえず実体験から言いますと、きょうだい間で何かしら差をつけると互いに仲が悪くなるし、愛玩子も搾取子も親を憎むようになるよ!

 

うちは極端な例ですが、「男の子だから優遇」とか「第一子だから大事に」とやりすぎて他の子供達を後回しにすると何かしらの禍根は残してしまうかも。

 

長くなりましたがこの辺で締め。

もう少し簡潔にまとめたい……だが書きたい事は溢れてくるのだ。